別冊オリンピア・キュクロス 動画

ギリシャのとある海辺の村・トリトニアで暮らす青年・デメトリオスは、運動抜群だが気弱な壺絵師。彼はお金と名誉が大好きな村長から、古代の殺伐としたオリンピックに出ろとしつこく詰め寄られて悩むが…。

1964年の東京にタイムスリップしたデメトリオスは厳谷教授たちと出会い、運動会に参加することになる。行われている運動会は奇妙な競技で、負けた人も楽しそうな様子と、ギリシャとは違う世界が広がっていた。

ギリシャに戻ったデメトリオスは、自分が恋をしている村長の娘・アポロニアが隣村の男と結婚させられそうになっていることを知る。止めに入った彼は屈強な隣村の村長と運動で勝負をすることになってしまい…。

隣村の村長に勝利したデメトリオスに村長が目を付ける。「トリトニアオリンピック」を行うという村長は運営をデメトリオスに無理やり任せ、オリジナル競技を100個考えろという無理難題を押しつける。

のどかに壺絵制作に励むデメトリオスのもとに、またもや村長がやって来て無茶振りをする。ふてくされたデメトリオスが海で泳いでいると、今度は村長が嫌がらせをしてくる。すると、またも東京へタイムスリップし…。

壺絵制作に励むデメトリオスのところに、また村長が無理難題を言い付けに来る。ギリシャ人は勝利をとにかく重んじて、オリンピックやほかの競技会ではすごい商品が出るからお前も考えろと、村長から言われるが…。

トリトニアオリンピックで豪華な賞品がもらえることにより、トリトニアの村人たちはやる気になる。だが、殺伐としすぎたり、勝つ気がない者も。そんな時に東京に行き、負けた者にももらえるものがあると知り…。

トリトニアオリンピックに出場する選手を決めないといけないことになるが、トリトニアには筋肉はあるが運動の得意な村人がいない。そこで東京に行き、運動ができない者でも行えそうな競技を見つけるが…。

もうすぐ夏がくるトリトニア。つまり、戦争の季節。デメトリオスは戦争をうっとうしがるが、村長やほかの村人たちには臆病者とばかにされる。そんな時、デメトリオスは東京に行き、巌谷教授に戦争が面倒だと愚痴る。

村長とデメトリオスはボクシングをしてみる。その時、スパルタ人がトリトニアに現れ、居座ることになってしまう。村長にスパルタ人を追い払えるようになれと言われたデメトリオスは、東京でプロレスを見るが…。

引き続きトリトニアにスパルタ人が居座ってしまい、村長とデメトリオスは困り果てる。延々と自分たちの恐ろしさを語るスパルタ人にデメトリオスは恐れおののく。そんなスパルタ人に、村長はごちそうを用意する。

怒ったスパルタ人が戦争をすると言い出し、デメトリオスは何とかスポーツで勝負をしようとするが、それでもスパルタ人は強い。どうしようか悩んでいるデメトリオスにイルカがあるものを持ってきて…。

スパルタ人を追い返し、トリトニアの村人たちは宴会を開く。その立役者となったデメトリオスはアポロニアに褒められるが、「女性は運動なんかできない」と言ってしまい、逆にアポロニアを怒らせてしまう。

元祖や発祥の地など強い文句をトリトニアオリンピックに持ち込みたい村長は、五種競技をトリトニア発祥とでっちあげろと言う。デメトリオスは五種競技の由来について学ぶため、またもや東京へ行くが…。

デメトリオスは村長からトリトニアオリンピックが誰にも知られていないと怒られてしまう。何とかギリシャ中に広めろと無茶振りされたデメトリオスは、またもアイデアを探るために東京へタイムスリップするが…。

エリス人にいちゃもんをつけられたデメトリオスたちは何とかごまかすが、宣伝に金を使い過ぎた村長がデメトリオスに金儲けのアイデアをむちゃ振り。何とかするため、デメトリオスはまたも東京へ行くが…。

村長からオリンピックの弱点は環境が良くないことだという話を聞き、トリンピックは環境を整えようということに。デメトリオスは村長に「オリンピックを超えるおもてなし作戦を考えろ」とむちゃ振りされ…。

エリス人からオリンピックにはあってトリンピックにないものは食べ物だと言われたデメトリオスたち。村長に安くてうまい物を見つけろと言われ、デメトリオスはまたも東京にタイムスリップし、すし店に入るが…。

トリンピック開催が目前になり、デメトリオスと村長はトリンピックの象徴となるロゴマークを考えようとなる。さまざまな案が入り混じり、徐々にトリンピックのロゴが出来上がっていくのだが…。

いよいよトリンピックが開幕。村長の長いスピーチにうんざりしつつも達成感を持つデメトリオス。アポロニアとも良い雰囲気になり、スパルタ人からも友好的に接せられ、デメトリオスはうまくいくように思ったが…。

トリトニアがエリス人に襲撃されてしまう。すると、スパルタ人が味方になり、戦争をすることになってしまう。何とか戦争を食い止めたいデメトリオスは東京に行くのだが、解決策は容易には見つけられず…。

起死回生かと思われた歌で説得する作戦はうまくいかず、逆に戦争は駄目だというデメトリオスは村人たちから臆病者とばかにされてしまう。何としても戦争を止めたいデメトリオスは、またも東京にタイムスリップし…。

切り札を持ったデメトリオスはギリシャに戻ってくるが、村人たちは戦争に行ってしまっていた。戦場までは7パラサンゲスあり、フルマラソンと同じ距離だという。デメトリオスは戦争を食い止めるために走りだすが…。

エリス人とスパルタ人を身をていして説得したデメトリオスは、村長からも認められる。無事トリンピックが開催し、マラソンで勝負を決めることになり、勝利を収めたデメトリオスはアポロニアとも結婚することに…。