©DMM GAMES/文豪とアルケミスト製作委員会・テレビ東京
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放送 | 2020年春 |
話数 | 全13話 |
制作 | オー・エル・エム |
声優 | 芥川龍之介・・・諏訪部順一
太宰治・・・中村悠一 中原中也・・・柿原徹也 島崎藤村・・・立花慎之介 織田作之助・・・小野坂昌也 徳田秋声・・・渡辺拓海 坂口安吾・・・杉田智和 萩原朔太郎・・・野島健児 室生犀星・・・逢坂良太 志賀直哉・・・前野智昭 武者小路実篤・・・KENN 菊池寛・・・三木眞一郎 久米正雄・・・吉野裕行 佐藤春夫・・・泰勇気 谷崎潤一郎・・・岡本信彦 堀辰雄・・・髙橋孝治 ネコ・・・大河元気 |
オープニングテーマ | 浦島坂田船「グッド・バイ」 |
エンディングテーマ | 南條愛乃「藪の中のジンテーゼ」 |
文豪が綴ってきた文学の数々は世界を豊かにしてきた。しかし、そんな本を黒く染める異形の存在、文学への負の感情から生まれた「侵略者」が誕生。それらに対抗し、世界の文学を守るため、アルケミストの力で転生した文豪たちが侵略者に立ち向かう。
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Contents
第1話『走れメロス』
この世界には無数の本があるが、それらをこの世界から消し去ろうとする“侵蝕者”がいる。侵蝕者の標的となってしまった本には、その本を書いた作家の魂が囚われてしまうのだ――。太宰治は、走っていた。自分の身代わりとして、磔となっている親友との約束を果たすために。しかし、友の元に戻れば自分が王に殺される……。太宰の心は揺れるが、走り続けて王宮へ戻るようにとけしかけてくる不思議な男が現れる。幾多の困難を乗り越え、太宰は日没前に友が待つ王宮へとたどり着く。だが、王に促され親友の顔を改めて確認すると、それはかつて自分を裏切った人物だった……。
第2話『桜の森の満開の下 前編』
自身が転生した文豪であり、過去の文豪をもとに形作られた魂のような存在であること、それゆえに本の中に入り込み、侵蝕者と戦う潜書ができることを知らされた男。彼は『桜の森の満開の下』へ潜書するが…。
第3話『桜の森の満開の下 後編』
『桜の森の満開の下』で、孤独を恐れ、女房の望むままに人首を求める男。彼を救うべく潜書した2人の文豪は、物語を正しく完遂させて侵蝕者を消滅するために、物語を強制的に動かすことを決意し、ある行動に出る。
第4話『月に吠える 前編』
バスの中で遭遇した美少年に心惹かれる男。彼が読んでいた本を探していると、どこからともなく本の作者や在りかをガイドする声が聞こえてくる。少年と親交を深めようと本を読み始めた男は、徐々に文学に魅了され…。
第5話『月に吠える 後編』
河原の水面に映る自分の姿を見て、立ち尽くす男。自分が何者で、何を望んでいるかを問われていた。『月に吠える』に潜書した文豪たちは、独特な世界で起こる奇妙な出来事に巻き込まれ、戸惑っていたが…。
第6話『地獄変 前編』
館長室に忍び込み、祭られていたアルケミストの石に手を伸ばす男。だが、悪行は阻まれ倒されてしまう。そこへ、その男をあざ笑う天敵が現れる。男は荒れ、メートルの紙に怒りのままに文字を書きまくるが…。
第7話『地獄変 後編』
都一の絵の腕前ながら、外見と傲慢な態度から人々に忌み嫌われていた男。実際に目にしたものしか描くことができず、凄惨な描写のために弟子を傷めつけることもあるという。だが、娘には大層な愛情を注いでいた。
第8話『人間失格 前編』
その男は仲間たちに問いかける。「自分を想う者」の内面について。仲間は語る。嫌なやつではないが、たいそうダメなヤツで、人の気持ちがわからないところもあるが誰よりも優しかった、と。生きる才能は足りていなかったが、それでも諦めず、道化でありながらも、人間であろうとした、と。男は迷っていたが、「自分を想う者」の作品に触れてみる決心をつける……。
第9話『人間失格 後編』
その男は笑う。楽しそうに笑っている家族写真の中に1人、不自然な笑いを浮かべている。男には幸福というものもわからず、人間の営みというものが理解できなかった。自分には人間である資格がないと絶望していたが、周囲に悟られないよう、道化を演じ続け、人間であることを装うしかなかった。道化である男は、皆を笑わせ、尊敬されていたが、それは見破られてしまう。道化を演じていると見破られた男は……。
第10話『藪の中』
その男は転生する。アルケミストの石に呼び出されたが、状況を把握できていない。男の記憶は定かでは無かった。親しかった者の姿や、体験、あらゆる出来事に靄がかっていて、まるで他人事のようだった。記憶を取り戻すために仲間たちと、潜書して戦うことを選ぶ。誰よりも本を守ることに懸命だった男だが……。
第11話『恩讐の彼方に』
その男はさまよう。異形の侵蝕者により、空虚な狭間の空間に囚われてしまう。ここから出てもう一度彼に会えば、彼が何者かがわかるかもしれない。そして男は彼に再会し、彼の目的に気付いてしまう…。その時、図書館全体が揺れ、衝撃が辺りを包む…。
第12話『歯車 前編』
その男は追憶する。周囲の者は皆、彼を否定しているのではないかと疑っている。繊細で臆病な彼にとって、自分は唯一の友人であった。世間の期待に応え、全てが完璧ではないといけないと、日毎に衰弱していく彼を見ているのは辛かったが、止めることもできず見ていることしかできない。最後まで文学に囚われてしまった彼に対して、男がとった行動とは…。
第13話『歯車 後編』
その男は立ち上がった。炎に包まれ、朽ちていく図書館で侵触されつつある「歯車」を浄化しようと試みる。仲間たちの魂は砕かれ、ここに残されたのは、その男、ただ1人だけであった。それでも諦めることない男の想いは、仲間を救うことができるのか…。